漫画「ブラック・ジャック|ナダレ」

「ブラックジャック|ナダレ」というタイトルの漫画

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漫画「ブラック・ジャック|ナダレ」のあとがき

2019年6月のエピソード|大(小学3年)吟(小学1年)

子供のころから漫画ばかり読んでいた私が傑作だと思うナンバー1が手塚治虫先生の「ブラック・ジャック」です。美内すずえ先生の「ガラスの仮面」も捨てがたいが、終わりそうにないし・・。

ブラック・ジャックの漫画とは、飛騨高山に住んでいた叔父の家で出会いました。
独り者の叔父は手塚治虫ファンで、「ブラック・ジャック」のほかにも「三つ目がとおる」「火の鳥」「ブッダ」など、おそらく手塚治虫の漫画がすべてそろっていたと思います。

初めて見た時は手術シーンに驚きましたが、その怖いもの見たさもあって、田舎に行くたびに「ブラック・ジャック」を読むのが楽しみでした。

この漫画は、医学的なことがリアルに描かれているのですが、それは手塚治虫は医学部を卒業し、医師免許も持っているからなのです。

ストーリーが素晴らしければ、絵もすばらしい手塚氏。野球界で言えば大谷翔平といったところでしょう。
今は「スクリーントーン」と言う便利なものがありますが、このブラック・ジャックでは(この頃は)スクリーントーンなし全て描いているのです。
丘、風、木、山・・・すべてをペンとインクだけで!!!!!
(やばい、落ち着けわたし)

とにかく全部の作品がひとつひとつ映画のようにすばらしい「ブラック・ジャック」。
その中でも印象的なのが、今回紹介した「ナダレ」です。
鹿を書くだけでも難しいと思うのに、どんな動きでも生き生きと躍動的に書かれた「ナダレ」の体。
撃たれた後に、血を垂れ流しながらも、切ない目で博士を振り返る「ナダレ」の切ない顔。
そしてブラック・ジャックが博士に言った最後のひとこと。
人間は勝手だ、虫や動物が大好きな手塚先生だからこそ出てきたセリフだと思います。

尚、「ブラック・ジャック」という名前の由来は、先生の本名が「黒男」くんだからです。
そして顔左半分の皮膚の色が違うのですが、これは家が爆発し、死にかけた時に皮膚の移植が必要となり、提供してくれた子供の皮膚の色が有色だったため、色違いになったもの。
もう一度、移植をして同じ皮膚の色に戻すことも可能なのですが、その時の友人の皮膚を残したい、ということで、色が違うのです。

爆発した時の話、移植の話もコミックにストーリーが掲載されています。
コミック全25巻。だいたい1万円くらいで購入できると思います。
わたしは酔っぱらって購入したのですが、ポチって良かったと思っています。

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